楽天モバイルを家族や第三者に引き継ぐ際、「契約者の名義だけを変更したい」「手続きには何が必要なのか」と疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。
楽天モバイルでは、「契約者変更手続き(譲渡)」によって、通信サービスの契約を別の人に譲り渡し、契約者名義を変更できます。申し込みはmy楽天モバイルから行えますが、手続きの期限や必要書類、引き継がれないサービスなど、事前に知っておきたい注意点もあります。
特に、端末代金の分割払い、楽天ポイント、楽メールなどは、回線の譲渡と同じように引き継げるわけではありません。
この記事では、楽天モバイルの名義変更(譲渡)ができるケースや手続きの流れ、費用、注意点について詳しく解説します。家族間で契約を引き継ぎたい方や、契約者を別の人に変更したい方は、ぜひ参考にしてください。
名義変更(譲渡)とは。できるケースとできないケース
楽天モバイルの名義変更は、正式には「契約者変更手続き(譲渡)」といいます。現在の契約者から家族や第三者へ通信サービスの契約を譲り渡し、新しい契約者の名義に変更するための手続きです。
例えば、家族が契約している回線を自分の名義に変更したい場合や、現在の契約者とは別の人が契約を引き継ぐ場合などに利用できます。
申し込みは、現在の契約者がmy楽天モバイルから行います。新しい契約者が最初から申し込むのではなく、まず現在の契約者が譲渡の申請を行い、その後、新しい契約者が必要な手続きを進める仕組みです。
ただし、楽天モバイルのすべてのサービスが譲渡の対象になるわけではありません。次のサービスは譲渡の対象外です。
- 楽天モバイル(ドコモ回線・au回線)
- Rakuten最強プラン(データタイプ)
- 旧FREETEL
- YAMADA SIM PLUS
- DMM mobile
そのため、名義変更を考えている場合は、まず現在利用しているサービスが譲渡の対象かどうかを確認しましょう。
また、料金の未払いにも注意が必要です。現在の契約者に未払いがある場合、my楽天モバイルに譲渡の手続き項目自体が表示されません。新しい契約者に未払いがある場合も、譲渡がキャンセルされることがあります。
名義変更をスムーズに進めるためには、対象サービスであることに加え、現在の契約者と新しい契約者の双方について、料金の支払い状況を確認しておくことが大切です。
手続きの流れ
楽天モバイルの譲渡手続きは、現在の契約者による申請から始まり、新しい契約者が本人確認などを完了させることで進みます。大きく分けると、次の4つのステップです。
ステップ1:現在の契約者がmy楽天モバイルから申請する
まず、現在の契約者がmy楽天モバイルにアクセスし、新しい契約者の情報を入力して譲渡を申請します。
この段階では、現在の契約者が手続きを開始する必要があります。新しい契約者だけで譲渡の申請を完了させることはできません。
なお、現在の契約者に料金の未払いがあると、譲渡の手続き項目自体が表示されないため、申請を始める前に支払い状況を確認しておきましょう。
ステップ2:手続き用のURLが発行される
申請後、手続き用のURLが発行されます。発行までの目安は即日から1日程度です。
URLが発行されたら、次の手続きを行う新しい契約者に共有します。URLが発行された時点で譲渡が完了するわけではないため、この後の手続きも忘れずに進める必要があります。
ステップ3:新しい契約者にURLを共有する
現在の契約者は、発行されたURLを新しい契約者に共有します。
URLを受け取った新しい契約者は、自分で手続きを進めることになるため、あらかじめ楽天IDを用意しておくとスムーズです。楽天IDを持っていない人は、新しい契約者になることができません。
また、URLには手続きの期限があるため、共有した後は新しい契約者に早めに対応してもらいましょう。
ステップ4:新しい契約者が本人確認などを完了させる
新しい契約者は、共有されたURLから自分の楽天IDでログインし、本人確認などの必要な手続きを完了させます。
譲渡を成立させるには、現在の契約者の申請だけでなく、新しい契約者側の手続きも必要です。URLを受け取ったまま放置すると、期限切れによって申請がキャンセルされる可能性があります。
現在の契約者と新しい契約者の間で連絡を取り合い、申請から完了までを確認しながら進めることが

手続きの流れのイメージ
大切です。
期限・手数料・必要なもの
譲渡の手続きを進める際は、期限や費用、必要なものを事前に把握しておきましょう。特に注意したいのは、URL発行後の手続き期限と、新しい契約者に必要な楽天IDです。
手続きの期限
新しい契約者側の手続きは、手続き用URLの発行翌日から60日以内に完了させる必要があります。この期限内に手続きが完了しない場合、申請は自動的にキャンセルされます。
URLが発行されたからといって、手続きを後回しにするのは避けましょう。新しい契約者が本人確認などを行う時間も考慮し、URLを受け取ったら早めに対応することをおすすめします。
期限を過ぎてしまうと申請が自動キャンセルになるため、現在の契約者と新しい契約者の双方が、進捗を確認しておくと安心です。
手数料
my楽天モバイルから申し込む場合、譲渡の手数料は0円です。
一方、以前の郵送用の申請書を使用して郵送で手続きをする場合は、手数料として3,300円(税込)がかかります。
費用を抑えて手続きを進めたい場合は、my楽天モバイルからの申し込みを基本に考えるとよいでしょう。
新しい契約者に必要なもの
新しい契約者が用意するものは、次の2つです。
- 楽天ID
- 本人確認書類
楽天IDは、URLからログインして手続きを進める際に必要です。楽天IDを持っていない人は新しい契約者になれないため、事前に用意しておきましょう。
また、本人確認書類も必要になるため、手続きを始めてから慌てないよう、あらかじめ準備しておくことが重要です。
このように、譲渡はmy楽天モバイルから申し込めば手数料がかからない一方、期限内に新しい契約者側の手続きを完了させなければなりません。費用だけでなく、必要なものと期限もあわせて確認しておきましょう。
譲渡で引き継がれないもの
楽天モバイルの譲渡では、通信サービスの契約者名義を変更できますが、すべての料金やサービス、楽天IDに関連する情報が新しい契約者に引き継がれるわけではありません。
手続き後に「使えると思っていたサービスが使えない」「支払いの名義が変わっていない」といった行き違いを防ぐためにも、次の点を確認しておきましょう。
利用料金の請求先と端末代金
通信サービスの利用料金は、譲渡が完了する前の利用分が旧契約者、完了後の利用分が新しい契約者に請求されます。
オプションの月額料金は日割り計算になりますが、日割りにならないオプションもあります。そのため、譲渡の前後で請求がどのように分かれるのか、オプション料金も含めて把握しておくことが大切です。
一方、端末代金をクレジットカードの分割払いにしている場合、その支払いは旧契約者が続けることになります。回線を譲渡しても、端末代金の分割払いまで新しい契約者に変更することはできません。
回線の契約者が変わることと、端末代金の支払いが引き継がれることは別なので、旧契約者と新しい契約者の間で認識を合わせておきましょう。
オプションサービス
オプションサービスの多くは、譲渡に伴って自動的に解約されます。
新しい契約者も引き続き利用したい場合は、譲渡後にあらためて加入手続きを行う必要があります。これまで利用していたオプションがそのまま継続されるとは限らないため、必要なサービスを事前に整理しておくと安心です。
楽メールと楽天ポイント
楽メールは旧契約者の楽天IDに結びついているため、譲渡によって新しい契約者に引き継ぐことはできません。
楽天ポイントも楽天IDに結びついているため、回線を譲渡しても新しい契約者に引き継がれません。
つまり、回線の契約者名義を変更しても、旧契約者の楽天IDに関連する情報やポイントまで移るわけではありません。楽メールや楽天ポイントを利用している場合は、譲渡前にこの点を理解しておきましょう。
Rakuten Casa
Rakuten Casaは楽天回線の契約が前提となるため、旧契約者が楽天回線を持たなくなると解約になります。
新しい契約者がRakuten Casaを使いたい場合は、別途手続きが必要です。譲渡後も自動的に利用を継続できるわけではないため、必要に応じて対応を確認しておきましょう。
SIMカード・eSIM
SIMについても、譲渡後に新しい契約者が利用できるようにするための対応が必要です。SIMカードは新しい契約者に渡します。
eSIMの場合や、SIMカードを新しい契約者に渡せない場合は、新しい契約者がSIM再発行の手続きを行います。利用しているSIMの種類や受け渡し方法に応じて、必要な対応を確認しておきましょう。
このように、譲渡では契約者名義の変更だけでなく、料金の請求、端末代金、オプション、楽天IDに関連するサービス、SIMの取り扱いについても確認しておくことが重要です。

引き継がれないものを整理するイメージ
まとめ
楽天モバイルの名義変更は、「契約者変更手続き(譲渡)」によって、家族や第三者に通信サービスの契約を譲り渡す手続きです。申し込みは現在の契約者がmy楽天モバイルから行い、新しい契約者が自分の楽天IDでログインして本人確認などを完了させます。
my楽天モバイルからの申し込みは手数料0円ですが、URL発行の翌日から60日以内に新しい契約者側の手続きを完了させなければ、申請は自動的にキャンセルされます。楽天IDと本人確認書類を事前に用意し、期限に余裕を持って進めましょう。
また、譲渡では端末代金の分割払い、楽メール、楽天ポイントなどは引き継がれません。オプションサービスの多くは自動解約され、Rakuten Casaも旧契約者が楽天回線を持たなくなると解約になります。SIMカードの受け渡しや再発行についても確認が必要です。
手続きを始める前に、譲渡の対象となるサービスか、料金の未払いがないか、引き継がれないものに問題がないかを確認しておくと、手続きをスムーズに進めやすくなります。現在の契約者と新しい契約者の双方で必要な準備を整え、期限内に譲渡を完了させましょう。















